STOP◇収入格差問題

必要不可欠な仕事だからこそ低賃金は解消すべき

施設と病院の格差収入を考える

医療機関だけでなく、介護施設でも医療専門職の人たちは働いている。医師や看護師、それ以外にも様々な職種の人たちが活躍をしているのだ。中でも作業療法士は特に介護士とも仕事内容が近く、それゆえ欠かせない存在になりつつある。ただ、介護施設は病院ではない。病院ほど経営状態がよくないのがほとんどで、この世界で働く医療専門職の人たちにはしっかりとした給与が与えられていないという指摘もある。


介護業界の場合、入ってくるお金が限られているので、スタッフに高額な報酬を支払うことが難しくなっているのは事実だろう。病院であるか介護施設であるかというだけで、医療スタッフに収入格差が生まれているのは大きな問題と言えるかもしれない。この状況が続けば、介護の質の低下にも繋がるだろう。早急に介護業界にお金を注ぎ込む必要があると言える。

 

その声を受けてか、政府も介護報酬の見直しを進めている。介護を必要としていて、かつ経済的に余裕があるお年寄りにはさらなる負担を求めるなど、一定の工夫はしているのだ。しかし、介護業界全体で考えれば、その程度では足りないだろう。さらに、社会保障制度全体を見直して、介護の世界に大きなお金が流れ込むシステム作りを進めていかなければならない。そうしなければ、給与の低さを理由にして、介護の世界に入ってきてくれる人がいなくなってしまう可能性もあるのだ。

 

今後ますますお年寄りの数は増えていくので、早急な対策が求められている。また、働く本人の努力も不可欠だろう。現状働いている場所の給料が低いのであれば、今より高収入を目指して資格を取得してみたり、転職を視野に入れたりするべきだ。より良い職場に転職を目指すのであれば、こちらのサイト『将来性のある医療専門職で活躍しよう』が参考になるだろう。